「測れないものは改善できない」——これはマネジメントの基本原則です。目標管理とKPI(重要業績評価指標)について解説します。
目標管理(MBO)とは
MBO(Management By Objectives)は、ドラッカーが提唱した管理手法です。組織の目標と個人の目標を連動させ、自律的に仕事を進める仕組みです。
MBOの3つのポイント
- 目標の明確化:何を達成するかを具体的に定める
- 自己管理:上司に管理されるのではなく、自分で進捗を管理する
- 成果による評価:プロセスではなく結果で評価する
KPIとは
KPI(Key Performance Indicator)は、目標達成度を測るための指標です。
良いKPIの条件(SMARTの法則)
- Specific(具体的):曖昧でない
- Measurable(測定可能):数値で測れる
- Achievable(達成可能):現実的に達成できる
- Relevant(関連性):目標と関連している
- Time-bound(期限付き):期限が明確
KPIの設定例
営業部門
- 月間売上高、新規顧客獲得数、成約率
製造部門
- 生産数、不良率、納期遵守率
カスタマーサポート
- 対応件数、解決率、顧客満足度
注意点
- KPIは多すぎると意味がない(3〜5個程度)
- 数字だけを追うと本質を見失う
- 定期的に見直す(環境変化に対応)
筆者:芝 香(しば かおる)
ネクストソサエティ株式会社 代表取締役。北海道文教大学非常勤講師(経営マネジメント論・マーケティング論)、北海道大学会計レクチャー講師。恵庭市主催の起業塾講師も務める。中小企業の経営支援やICT導入コンサルティングを専門とする。