日本で最も多い法人形態である株式会社。その仕組みを正確に理解している経営者は意外と少ないものです。株式会社の基本を解説します。
株式会社とは
株式会社とは、株式を発行して資金を集め、その資金で事業を行う会社形態です。出資者(株主)は、出資額を限度として責任を負う「有限責任」となります。
株式会社の3つの機関
1. 株主総会
会社の最高意思決定機関です。株主が集まり、重要事項を決定します。
- 取締役の選任・解任
- 定款の変更
- 配当の決定
- 合併・解散の承認
2. 取締役(取締役会)
会社の業務執行を決定し、実行する機関です。
- 経営方針の決定
- 重要な業務執行の決定
- 代表取締役の選定
3. 監査役
取締役の職務執行を監査する機関です(小規模会社では設置しないことも可能)。
所有と経営の分離
株式会社の特徴は「所有と経営の分離」です。
- 所有者:株主(お金を出す人)
- 経営者:取締役(会社を動かす人)
中小企業では同一人物が兼ねることも多いですが、会社が成長すると分離していきます。
経営者が意識すべきこと
株主への説明責任
株主から資金を預かっている以上、その使途と成果を報告する義務があります。
会社は株主のもの
法的には、会社は株主のものです。経営者は株主から経営を任されている立場であることを忘れてはいけません。
筆者:芝 香(しば かおる)
ネクストソサエティ株式会社 代表取締役。北海道文教大学非常勤講師(経営マネジメント論・マーケティング論)、北海道大学会計レクチャー講師。恵庭市主催の起業塾講師も務める。中小企業の経営支援やICT導入コンサルティングを専門とする。